2011年12月05日

さよならお雛様

末っ子母子が半月ほど帰省して、今日嫁ぎ先へと戻って行きました。
わが家のたった一つの家宝を積んで行きました。
「あんたを嫁に出すより寂しいよ。」
母は本音を言いました。笑

長女が産まれた時に私の両親がわざわざ京都までやってきて、相当に奮発して買ってくれたお雛様。
私が子どもの頃の実家はとても貧乏で、お雛様どころか七五三も成人式も何もしてもらえなかった。
それ自体は別にどうってことなかったけど、母の「ウチは貧乏で」という口癖が嫌だった。
今では同じことをわが子に言ってる。しかも愚痴じゃなく、胸を張って言ってる。

父は昔々京都に居たことがあったようです。
母と違ってほんとは贅沢というか、「いいもの」が好きな人でした。
でも、あればあるだけ使ってしまう性格だったので、財布の紐は母がしっかり握っていたようです。
そんな母を説得して、たぶん一世一代のお買い物・・・何もしてやれなかった娘の分も合わせて孫娘に買ってくれた気がします。

そんな大事なお雛様だけど、ここ数年、猫をたくさん飼うようになってからは、さっぱり箱から出してもらえないままでいました。

わが家には娘が3人います。
昔から娘たちに言ってました。
このお雛様はあんたたちのうち、一番早く女の子を産んだ娘にあげる。

末っ子はその言葉を覚えてました。
そして自分が欲しいと思ってました。

わが家は猫屋敷、猫を入れない部屋もあるけど、そこにお雛様を飾っても誰も見に来る人はいません。
娘は嫁に行っても時々家に帰ってくるけど、お雛様は手放したら帰ってきません。
それでも、望まれて行く、そして飾ってもらえて、たぶん嫁ぎ先ならお客さんも来て、孫娘をはじめ、多くの人に見てもらえる、それが一番理想的な姿なんでしょう。

寂しいけれど、ジジやババはこれから身軽にならねばなりません。
たった1つでも親から子、子から孫へと受け継げるものがあって良かったと思えます。



posted by kyouei at 18:32| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Kazu-さん、

お宅のお雛様は、幸せなのではないでしょうか。

我が家に娘はおりません。家を出た二人の息子は、先行きの見えない中でもがいており、その先がまだ判りません。

そして、妻は、kazuさんと同様に、幼少時にもらった小ぶりのお雛様をとても大切にしており、毎年のひな祭りの時期に登場させます。この雛たちの将来はどうなるのかな?って、ふと思いました。

Posted by chobire at 2011年12月06日 11:58
chobireさん
人に物をあげるなら、ちょっと(かなり)もったいないと思うものをあげなければ感謝されませんね。
同世代以上の方々に喜ばれるものなんか何もありませんが、
若い世代には、まだしてやれることがありそうな気がします。

若者たちには「一生懸命にやれば必ず道は拓ける」と伝えたい。
Posted by kazu at 2011年12月08日 10:53
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